Ai Haruna. She was a man. |
はるな愛さんの、日本の男に物申すといった趣旨での新聞記事が出ていました。読んで恥ずかしかった。頭に血がのぼってズキズキするのを感じた。あんた男でしょと言われているような気がした。
草食系男子がはやりだという。ネイルがうまくいかなかったねと言いながら、彼女と一緒に犬を散歩させる。そういう人が居てもいい。でも、男ってもんはもっと強くてたくましくなけりゃ駄目なんじゃないか。力をこめて立ち上がって、一歩を踏み出す。そして何かに挑戦する。それこそが男じゃないのか。女性蔑視ではないのです。性差による特性の差はあるのです。以下は、はるなさんのインタビューです。
ちかごろ、責任を取らなくちゃいけない場所には、行きたがらない男の人が増えてきた気がします。すぐに安全地帯に潜り込もうとする。夢がなさすぎ。わたしは「芸能男でアイドルになる」という夢を追い続はてきましたから、男の人にも夢を追ってほしいんです。女の子は夢を語る男に弱いの。夢というのは自分の将来のイメージですよね。それはどんな仕事をするにも必要。いま4軒の店を経営してるんですけど、従業員の面接の時には、必ず「夢、何?」って聞きます。ちゃんと自分の夢を答えられる子なら、その夢がお商売と関係ないことであっても、洗い場に配属しても配膳でも、店のこと全体に目配りが利くんです。
ご存じの方も多いと思いますが、はるな愛は本名大西賢示です。ものごころついた時から、実感としては男の体に閉じこめられた女の子でした。小学校時代は違和感どころじゃありません。人魚姫の話を聞けば、え、わたしって王子さまの側なん?と混乱し、働くおじさんの一日を学べば、あんな仕事は絶対にでけへんわ、と震えた。「その一方で、女の人とセックスして子どもを産んでもらい、親を安心させるほうが幸せなんやろか、と考えることもありました。でもいつか親は死ぬ。その時残った家族は、だまされた奥さんとウソの愛で生まれた子どもだけ。そんなの絶対に嫌だ。そしたら、もう自分の前には、アイドルになりたいという夢しか残ってなかった。 高校を辞め「、家も飛び出し、大阪のショーパブに勤めるようになりました。地元テレビヘの出演がきっかけで東京の芸能プロにスカウトされて上京した。20代も半ばになっていました。 あ-ん、そのあたりでニューハーフブームが終わってしまい、オーディションは行けども行けども落とれた。そのころは可愛い女の子キャラです。面接でも、とにかく女の子らしさを前面に出して勝負していました。そして負け続けた。「君たちはどんなに可愛くても芸能界は無理だよ」と断言されました。戻るところなんてないのに。
貯金は底をつき、食べていくため東京・三軒茶屋でバーを開いたんです。1人で切り盛りしてましたから、あんなにイヤでしょうがなかった男の部分も開き直って出すしかなかった。そこからです。「エアあやや」でブレークするきっかけを作ってくださった藤原紀香さんをはじめ、たくさんのお客さんが来てくださるようになったのは。 不思議ですよね-。自分のコンプレックスと向き合った時、道が開けた。こんどは賢示が、はるな愛を使って夢の実現に向かって進んでいく感じ。周囲に認められた、安全な場所から出ていくのはだれだって怖い。勇気をふるって自分を出すと、それだけでバッシングを受ける。なじられるし、笑われる。でも、自分で納得して時間を使っていけること、これ以上の幸福はないよね。そう。一歩踏みだそうよ。
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